2025年には、日本で65歳以上の高齢者は3,657万人になる見込みです。
そのうち、認知症患者数は700万人、軽度認知障害（MCI）の方は600万人に上ると考えられています。
これは65歳以上の5人に1人が認知症に、軽度認知障害（MCI）まで含めると、
3人に1人が認知症患者とその予備軍に該当する計算に。
こうした背景から、認知障害は私達にとってますます身近な問題となることが予想されます。
認知症の初期状態と言われる軽度認知障害（MCI）を1年間放置することで12%の人が、
4年間放置すると50％の人が軽度認知症になると言われていますが、
軽度認知障害（MCI）の段階で適切な対応をすることで
14% - 44%の方が回復するというデータもあります。
コンピューターによる脳のトレーニングを10年間続けたグループの認知症発症率が、
他のグループよりも29%低いという研究結果が米国で発表されています。
Dr.脳トレ 監修医師
内野 勝行 先生
日常生活に「知的行動」を意識して取り入れることが、認知症予防に。
軽度認知障害は、簡潔に説明すると正常な状態と認知症のちょうど間の段階です。この状態を「Mild Cognitive Impairment＝MCI」と呼び、日本語では軽度認知障害と訳されています。日常生活で行動以上は見られないものの、認知機能が阻害されている症状が現れます。軽度の記憶障害や見当識障害が見られるようになると、認知症一歩手前の状態と言えます。軽度認知障害（MCI）の予防や対策は、早期に開始することが要となります。健康的な生活を送ることに加えて、知的行動を増やし、意識的に脳に刺激を与えることが大切です。
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